LARS FENINは創設当時からshitkatapultのメンバーだ。彼のファーストEP "container" (strike 19)では、既に90年代後半には彼のトレードマークとなったダブテクノサウンドの片鱗が見えている。何枚かのEPと一枚の素晴らしいアルバム"grounded"の後、shitkatapultは彼のセカンドアルバム"been through"を2008年の5月に発表。聴いてくれればわかるように、このアルバムで彼はダブテクノの枠を超え、それ以上のなにかに発展させた。
まずリズム、ダブステップがこのベルリンのプロデューサーに与えた影響は大きい:フロア向けの4ビートを部分的にはっきりしたブロークンなパターンに置き換えながらも、ダンスフロアのフィーリングを保ちつつ、微妙なブレイクスでもってユニークなダンスホールビートへと広がった。
次に、そして最も大切なことだが、"none of them" や "grounded"といったチューンでその予兆はあったが、例えばT.RAUMSCHMIERE や APPARATといった他のshitkatapultアーティストたちのようにFENINの作曲能力が向上している。いや、マジで"A TRY"はすごい!仕掛けるメロディにのった泣かせる歌詞の融合はフロアでもヘッドフォンでもおいしいできばえだ。ガーナ出身のチャーミングなFENINの同士ベルリンのシンガーGORBI、彼のユニークな声がこの美しい曲をさらに盛り上げてくれている。うるさいだけのジャメイカンレゲエワナビーのヤツらとは一線を画し、GORBIは真のアフリカンシンガースピリットを聴かせてくれる。"been through"アルバム中、彼がvo.でフィーチャーされているのは4曲、アフリカ色豊かな"colourfields"、静かな"I guess"、あの名曲カヴァー、スマイルヴァージョンで"red red wine"、そして前記のすばらしい"a try"。「トラックス」という無機質なものではない、「チューン」とか「曲」と言いたい歌心のあるものなんだ。
早とちりしないでほしい、ダブテクノクラシックな彼も健在だ、"miles and more"があるし、ファーストシングル"breakin"で安心できる。"breakin"はダブとテクノと「ポップコーン」リンクに混ぜ合わせた小さなマシーン-現代までのエレクトロポップの始まりだ。アブストラクトな楽しさとディープなグルーヴといったところ。
アルバム紹介のしめくくりに3つのアンビエント作品を:天上の美"so weit so gut"、"years ago"
そしてアルバム一曲目の"dub eraldo"。
"dub eraldo"はイタリアのアヴァンギャルドジャズギタリスト/エレクトロプロデューサーのERALDO BERNOCCHIと共作したもの、この人は過去にTHOMAS FEHLMANNやネオジャズの大巨匠BILL LASWELLとも仕事をしたスゴイ人なのだった。
www.shitkatapult.com