New Zeland出身のFreq NastyことDarin McFaydenは、つい最近彼にとっては通算2枚目となる素晴らしいアルバムを、ブライトンに拠点を置くSkint Recordsからリリースした。このアルバムは、今やジャンルの壁が時を追うごとに崩壊し、当たり前のものが通用しなくなってきているダンスミュージックのシーンに対して大きな衝撃を与えたと言われているが、このことは、Darin自身が、むしろこの「ダンスミュージックの死」を最高の出来事として歓迎している「矛盾に満ちた存在」である事を示しているに他ならないと言えるだろう。
今回のアルバム「Bring Me The Head Of Freq Nasty」を制作するにあたってDarinは、8ヶ月もの間、ブリクストンにある自らのスタジオに何台かのサンプラーとラップトップを持ち込んで篭りきりとなり、ラジオもレコード店もレイブも全てシャットアウトして作業に取り組んできたと。その際に彼が掲げたコンセプトはただ一つ - 「クソ食らえ」というものであり、後にDarinは振り返って「それが今回のアルバムに持ち込んだコンセプトさ。シーンに合ったものを作るんじゃなくて、自分の作りたいものしか作らないっていう感じでね。特にこうやってシーンが死んでいる時はそうするべきだと思うんだ」と語っている。その結果としてこのアルバムは、ブレイクスやヒップホップ、ドラムン・ベース、そしてガラージといったあらゆるアーバン・ミュージックの要素を反映したものへと結実し、まだ名前すら付けられていないような新たな領域への道筋を照らし出した作品として高く評価されている。たった一つの疑問は、それを我々が感じる事ができるかどうか、と言う事であるが、その答えは自ずと彼の作品の中に見出す事が出来るだろう。
www.skint.net
www.freqnasty.com