パイオニアという言葉はしばしば使われるが、革新的で時代そのものに影響を与えるようなサウンドを作り上げることが出来るアーティストはほんの一握りである。
A Guy Called Geraldが作り出す音楽は、先進的であり、斬新で、まさしくパイオニアという言葉にふさわしい。2006年、最新サウンドの流行発信都市となりつつあるベルリンに拠点を移してから2年、Geraldのエレクトロニックミュージックの最新の解釈とも言える作品、"Proto Acid - The Berlin Sessions"がLaboratory Instinctからリリースされた。
「proto acidは、イギリスのレイヴシーンを通過していないhouse/technoなんだよ。soulやfunkのクラブでhouse/technoが自然とかかるようなものさ。今時r'n'bのクラブでtechnoがかかるなんて考えられないだろ?ジャンルが細かくなりすぎてしまって、funkなんてどこかの隙間で忘れ去られてしまったみたいだけど、自分は色んなジャンルを組み合わせるのが好きなんだ。そういう意味では、proto acidは80年代中盤から終盤にかけてのChicagoやDetroitのサウンドの影響を受けている。」とGerald自ら語ってくれた。
しかし、acidといってもTB303サウンドを連想するのは安易だ。Geraldはこう続けた。「自分にとってのacidは、あの、うねったグルーヴとねじれたシンセ音なんだ。分かってくれるかい?TB303こそがacid houseの代名詞みたいに、誰もが使っていたけど、自分はそれには飽きてしまったんだ。だから、他のローランドの機材を使ってacidサウンドを作ってきたし、DetroitとかChicagoのサウンドではあるけど、オリジナルなテイストなんだよ。今回のアルバムも、今までと同じようにそんな自分なりのacidサウンドになっているよ」
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