Drums of Deathが生まれたのは、ハイチでのある悲しみの夜に暗黒の祭司と出会ったことがきっかけだった。ミュージシャンColin Baileyが陰鬱で、よれよれの服装、めちゃくちゃなご面相という、現在知られているとおりのキャラクターとなったのは、この運命的ともいえる出会いの後のことだった。
ブードゥーの呪術にかけられて、横たわったままのBaileyの心臓は切り取られ、あわや死に至るその瞬間に、祭司が壊れたドラムマシーンを彼の胸に埋め込んだのだった。このブードゥーマシーンはその人工的な鼓動を心臓があったところから血管を通って彼をこの大地につなぎとめる助けつつも、彼の暗黒な欲望と恐るべき衝動を煽りたてているのだ。
今ではGreco Roman(レーベル)の所有物と成り果てたDrums of Deathの音楽はその衝動を発散する手段といえる。グライムとテクノに卑しくてヌラヌラしたロックンロールの原初の欲情をいっしょにしたシンセティックな律動への熱情に、そのような不埒な影響の熱いミックスと暗黒クラブになにか獰猛なものを放出してやろうという欲望がエレクトロニックなライヴに注ぎこまれたらもう、そこにいるのは究極にレイヴを煽りたてる戦慄のアーティストだ。
これは一人のガキがメタルバンドをやりながらスコットランドの小さな町で少年時代を過ごし、ちょっと大きくなってグラスゴーでテクノやレイヴの世界を発見し、その後のロンドンで低周波文化に引きずり込まれたらどうなるのかという、いい見本ともいえる。
この声は深遠な低音の圧力よりも、Drums of Death体験にとっては不可欠な要素を持つものだ。
リズムと歌詞を同じくらいの好みでブチこんで、ひねくりまわしてFXまみれにしてカットアップして、粉砕された叫びはアブストラクトな源泉からの影響を根こそぎにしては、奇妙な想像を駆使しては分別と旋律をこねくり曲げて飽和点までもっていく。
従来のレコーディング方法に背を向けてDrums of Deathは、ライヴのあの激烈なエネルギーをなんとかレコーディングに盛り込もうと、ナマなアプローチを模索している。
低周波、血そしてビート、これは呪われたジェネレーションに送る狂気のブードゥー極道からのメッセージ。新しい皿がGreco Romanよりもうすぐリリースされる。心して待て。
www.drumsofdeath.com